「高等教育のグランドデザイン」審議まとめ

ちば産学官連携プラットフォーム「高等教育のグランドデザイン」審議まとめ

 ちば産学官連携プラットフォームでは、プラットフォーム参画校による「2040年を見据えた高等教育のグランドデザイン」の検討結果を踏まえ、2025年までの『中長期計画』(グランドデザイン)を、2018年に策定しました。この『中長期計画』を策定することで、ちば産学官連携プラットフォームの参画校が所在する千葉市を中心とした地域における高等教育のグランドデザインを大胆に描き、地域における高等教育機関の役割を再確認するとともに、参画校の強みと弱み、千葉市地域の課題を整理し、共通認識とすることを目指しました。また、この『中長期計画』を、産学官連携を通じたプラットフォームの事業計画の「土台」としながら、2018年度以降、4か年の具体的な取り組みが実施されてきました。
 その後、新型コロナウイルス感染症の流行拡大等による社会経済環境の変化に伴い、プラットフォームとしての「高等教育のグランドデザイン」である『中長期計画』を柔軟に修正していくことともに、2025年以降の新たな『中長期計画』すなわち、「第2次高等教育のグランドデザイン」の策定に向けて、2021年度より、運営委員会において検討を進めました。これらの検討内容は、2021年10月に開催されたFD/SD研修会でも共有され、2021年10月の運営委員会において、これまでの審議結果を取りまとめましたので、これを「審議まとめ」として公表いたします。

1.ちば産学官連携プラットフォームにおける「高等教育のグランドデザイン」について

 2018年に策定した『中長期計画』は、文部科学省中央教育審議会大学分科会将来構想部会における議論(後に、中央教育審議会答申『2040年に向けた高等教育のグランドデザイン』)の経過を踏まえながら策定し、千葉市地域における「高等教育のグランドデザイン」を大胆に描くとともに、ちば産学官連携プラットフォームでは、その『中長期計画』に基づき、事業を推進してきた。このことから、本プラットフォームでは、『中長期計画』を、今後も「高等教育のグランドデザイン」の「主軸」と位置付ける。

2.「高等教育のグランドデザイン」の修正及び第2次グランドデザイン(2025年以降)の検討について

 新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、社会経済環境が大きく変化した。このことは、地域における高等教育のグランドデザインにも大きな影響を及ぼすことが考えられる。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえたグランドデザインの修正を、2021年10月以降、継続的に議論していく。
 具体的な検討内容としては、大きくは、下記の3点が論点となる。
(1)新型コロナウイルス感染症の流行拡大の影響への対応を検討する。
・学生への経済的支援、高校生への福祉的支援等、ちば産学官連携プラットフォームにて新たな事業として取り組んでいる活動を推進・拡充する。

(2)教育の質保証として参画校間の教育の質の相互保証体制の構築を検討する。
・現在実施している加盟校間の単位互換は、各大学に所属するあらゆる学生が単位互換科目を履修し、卒業要件の単位として取得できるような取り組みを検討する。
・各参画校の内部質保証の担保に向けて、加盟校の強みを生かした大学間連携を進める必要がある。例えば、臨床系の学部でいえばOSCEのような学生の能力の把握を参画校間で共通する課程において、連携して実施し、学生の力の担保を大学間で相互に行っていくことを検討する。

(3)産業界との連携の強化・発展について、具体的な方策を検討する。
・保育士のように現在は需要がある資格も今後、過剰供給となることが想定されるため、将来の動向を見据えた就職対策に注力する必要がある。
・産業界との連携事業として、プラットフォーム独自でのリカレント教育事業や合同ワークショップを今後、実施する必要がある。

 また、活動地域を千葉市及びその周辺地域と設定し、千葉市を中心とした周辺地域の課題等を整理、検証し、それに基づき、次期中長期計画の検討を進める。さらに、ちば産学官連携プラットフォーム事務局においても、今後の連携活動のテーマについて検討している。継続的な議論を通じて、グランドデザインの中に、その検討結果も位置付ける。

3.今後の審議について

 2023年度中を目途に、2025年までの『中長期計画』(グランドデザイン)の改訂と2030年までの『中長期計画』の基本構想を審議する。また、各参画校の教職員、自治体、産業界、高等学校等と定期的に協議を行うとともに、共通認識を高めるために、FD/SD研修会や活動報告会の機会を積極的に活用し、多様な意見を議論に取り込みながら、審議を進めていくこととする。

以上